5日目(後編)の様子はこちらから
9/23(木) 6日目 05:30 網走駅
長い北海道の旅もいよいよ6日目となります。
写真は朝の5時半くらいに撮った網走駅前の写真です。
夜に訪れた時は暗くて分からなかったが、網走駅の前に像(写真:左)に思わず目を奪われて立ち止まりそうになった。
北海道だからアイヌ民族の銅像かな?と思いきや、後々ググってみたら、どうやら先住民族モヨロ人という民族らしい。
モヨロ人の像ともお別れして、本日もまた長旅となります。
最初はまず旭川へと向かい、JR石北本線を攻略します。
この日はこの旭川が宿泊地なので、ホテルに行ってクソデカ7kgの荷物をフロントに預ける予定です。
重い荷物を持ちながらの攻略は迅速な行動が求められる駅メモの足かせになりますからね。
その後、4日目に攻略するはずだった小樽方面を攻略していきます。
というわけで始発の5:56の電車に乗り込みます。
旭川までの到着時刻が9:40とこれまた4時間の大移動です。
眠気との戦いになりそうですが、頑張っていきましょー
05:56 網走駅 → 旭川駅
さて、この石北本線なのだが、個人的に少しワクワクしている駅がある。
それがこちら遠軽駅。スイッチバック駅なのである。
遠軽駅では進行方向が逆になるので到着すると、椅子の向きを変える必要がある。
今までに何度かスイッチバック駅に来て、椅子の向きを変えたことはあるが、
個人的にこの椅子の向きを変える作業が結構好きだったりする。
拙者、スイッチバックの駅で椅子を回転させるの大好き侍と申す pic.twitter.com/Dsdsq58tR1
— ミラのひと (@mirarevo) 2021年9月22日
遠軽駅に到着したらいの一番でペダルを踏み、椅子をグルリと回転させる。
隣の誰も座っていない席もこれまたグルリ。
他に空いている席はないか?うん?うん???
と探していたのだが、残念ながらもうすでに全部やられていた。チッ・・・
そんなこんなで遠軽駅とも別れ、
それにしてにもこうも長時間移動すると眠気がきつい。
昨日はまさかの仕事対応で寝ついたのがだいたい深夜2時過ぎたくらいで、起きたのが4時45分を少し過ぎていたころだった。
リアルで「2時間しかねてねえーわー つれーわー かぁー」と言いたいところだったが、つぶやく相手もいないし、かと言って近くの乗客にでも言おうものならば、おそらくソーシャルディンスタンスレベルじゃないくらいの距離を置かれそうなのでやめました。
旭川まであと少しという所まで来た所で、アナウンスが流れた。
「この電車は深川、滝川、岩見沢、終点の札幌へと駅に止まりますー」
これを聞いて、ふと自分の手元に持っていた自作路線図を眺めて、思ったことが・・・
実を言うと、いきなり朝の10時前にホテルに来て荷物をフロントに長時間も預けるのもなんだかなーと思っていた。
留萌本線を攻略してる間には結構いい時間にはなっているだろうから、攻略したら旭川に戻って、その時に荷物預けて小樽に行くか
JR石北本線もこのまま攻略できそうなので、勢いそのままに留萌本線も攻略しちゃおう♪
駅メモは勢いだ。勢い。ヨシ!
だが、この選択が後にとんでもないことになる・・・・・!
アクセスした駅:呼人、女満別、西女満別、美幌、緋牛内、端野、愛し野、柏陽、北見、西北見、東相内、相内、留辺蘂、西留辺蘂、金華、生田原、生野、安国、遠軽、瀬戸瀬、丸瀬布、下白滝、旧白滝、白滝、上白滝、上川、東雲、安足間、愛山、中愛別、愛別、伊香牛、将軍山、当麻、桜岡、北日ノ出、東旭川、南永山、新旭川、旭川四条、旭川
路線コンプ:JR石北本線
( 394駅/559駅 )
この石北本線で路線コンプ数が50本となったようだ。
「特にたまに一駅取り逃がしちゃうアマチュアっぽさが残っているのが」でおもわず「おだまり!」とオネエ言葉になってしまった。
それにしてもこの日はよく晴れた日だった。
こういうのを小春日和というのだろうか。9月とはいえ北海道は朝も寒いと思いきや、こう晴れていると気温も暖かくすごく心地よい。
あの寒かった日々を優しく包み込むような、そんな暖かさ。
寒もあれば暖もある。
自然の摂理とは本当に不思議なものでよくできているな感心させられる。
しばらくはずっとこの朝日を浴びていたい・・・。
ふと、電車が少し揺れたので、ふと我に返った。
何があったのだろう。まさかまたエゾシカか?と思って窓の外を見ようとしたら、文字が書かれていた。
たきがわ
???????????
そう、滝川駅をちょうど出発する瞬間だった!
あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”ーーーーーー!!!!!!!!
どうやら、いつの間にかうたた寝をしていたらしい!
駅を取るという意識が完全に飛んでいた!!
駅メモ画面を見ると旭川駅から数えてわずか数駅を取ってただけの状況になっている!!
速攻でレーダーを駆使して、ひとまず滝川までの駅は取れた。
取れたのはいいが、とんでもない事なってしまった!
留萌本線へと向かう予定が、まさかそのまま南下して札幌方面へと向かう羽目になるとは!
まずい、、どうする!?どうする!!???
次の駅で降りて折り返すか??
しかし次止まる駅は岩見沢なので、かなり札幌寄りの駅だ・・・
ここはもう、作戦を変更するしかない・・・
7kgのクソデカ荷物を持ちつつ、このまま札幌まで乗り、一気に小樽まで行きます!
移動の足かせになってしまうけれど、こういう状況なので仕方がありません。
あーなにやってんだよおおおおもおおおおと嘆きながら札幌へと南下していく。
そういえば、ここで大事なことを思い出しました。
ここ札沼線の廃駅は、今乗っているこの函館本線と並走しているためレーダーで取れるということを聞いたことがある。危ない危ないここは取らないといけないぞ。
並走しているということ札沼線は乗らなくてもレーダーだけでコンプできるのでは?と思っていたのだが、札幌に近づくにつれて周辺駅が多くヒットしたため、そう甘くはなかった。ガッデム!
アクセスした駅:近文、伊納、神居古潭、納内、深川、妹背牛、江部乙、滝川、砂川、豊沼、奈井江、茶志内、美唄、光珠内、峰延、岩見沢、上幌向、幌向、豊幌、江別、高砂、野幌、大麻、森林公園、厚別、白石、苗場、新十津川、下徳富、南下徳富、於札内、鶴沼、浦臼、札的、晩生内、札比内、豊ヶ岡、石狩月形、知来乙、月ヶ岡、中小屋、本中小屋、石狩金沢、北海道医療大学、石狩当別、石狩太美
( 440駅/559駅 )
とりあえず札沼線は廃駅をクリアできただけでもまあ良い。残りの駅はレーダー節約のためにもできるだけ直接チェックインで取ることにする。
11:19 札幌駅
札幌についた頃にはすでに11時を廻っていた。まだ一日の半分も終わっていないこの時点で体力とメンタルがボロボロだった。
ただ幸いにも小樽までの電車まではまだ余裕があったため、しばらくはゆっくりできる。
その空いた時間でGoogle Mapでこの後の予定を調べてみると
札幌→小樽
11:48〜12:22
小樽→札幌
12:35〜13:07
小樽から倶知安までの残りの駅はレーダーで取ればいいから、とりあえずお昼の早い時間には札幌に戻ってこれそうだ。
ミスを取り戻すため、ここは一踏ん張りするところだ。
11:48 札幌駅 → 小樽駅
空は先程の旭川同様に晴れていた。青くていい光景だ。
だが昼に近いとはいえ、眠気は容赦なく襲ってくる。
さっきはこれにやられたのだ。
駅を取らないと安心して眠れないのがこの駅メモの旅の怖さである。
そしてその怖さを知ったからには眠るわけにはいかない。
駅メモにおいて眠ったらすなわち死、である。
アクセスした駅:桑園、琴似、発寒中央、発寒、稲積公園、手稲、稲穂、星置、ほしみ、銭函、朝里、小樽築港、南小樽、小樽
( 454駅/559駅 )
12:22 小樽駅
トラブルはあったものの7kgクソデカ荷物とともにここまでこれた!
あとは長万部方面の残り駅はレーダーで取って速攻で札幌行って札沼線を攻略する。
と、ぽちぽちとレーダーで塩屋から小沢までを取る。
ところがレーダーで取ったのはいいが、ここから一番奥にある小沢駅がどうも取れていないようだった。
仕方ないのでいつものレーダーブースト+なつめスキルで取ることに。
負ける気せえへん、イージーモードやし。
え?
え?
小沢駅がヒットしていない!?そんなバカな!!
それもそのはず、小樽駅から小沢駅までの直線距離は
約35km。この35km圏内に駅が23駅以上あれば小沢駅はヒットしない。
そんでもって、駅数を数えてみたら余裕でオーバーしてました。
普通にレーダーが届く考えでいたため、こうなる想定は全くしていなかった。
だが、やることは1つしかなかった。
「倶知安方面への電車に乗るしか無い」
ただし、倶知安まで行くとさらに時間がかかってしまう。
せめて小沢駅にレーダーが届く所まで行って、速攻で折り返しできないか?
例えば次の塩谷駅。
もしここでレーダーが届くと仮定した場合、Google Mapの時間はこうなっていた。
小樽駅 塩谷駅
12:34 - 12:44
はたしてすぐ戻れるか?と行き先を逆にして、時間を調整すると
塩谷駅 小樽駅
12:46 - 12:55
乗り換え猶予2分しかねええええええ!!!!!!
それと同時にさらなる悪いことが続く。
急に腹が痛みだしてきたのだ・・・・
そう、福岡で散々苦しめてきた腹痛がここに来て襲いかかってきたのだ!
この時は既に倶知安行きの電車発車時刻まで残り数分しかなかったので、時間的にトイレに行っている暇はもうない。
ここに来て悪いことばかり続いているため、もしかしたら移動中にまた昨日みたいにエゾシカがひょっこり出てきて遅延が発生するんじゃないか。とか悪い方に悪い方に考えが思いついてしまう。
心配のタネは
・塩谷駅で小沢駅までレーダーがちゃんと届くのか
・届いたとして2分で迷わず反対のホームまで行けるか
・エゾシカ来ないで・・・
・バイオテロやらかすと人生おわる
もはやこれは賭けだ・・・
12:34 小樽駅 → 塩谷駅
運命を決める電車が発車した。
腹が痛いため、できれば長椅子に座りたかったが全部乗客で埋まっていたため、立たざるを得なかった。
いや、ここは逆の発想をしよう。速攻で電車を降りてスパートがかけれるじゃないか。むしろ立っていることを喜ぶべきだ、と。
正直焦りと苛立ちに似た感情、さらには腹痛と7kgクソデカ荷物を背負っている肩の痛み。
精神的にも肉体的にもピークに達しようとしていた。
ちょうど1両目の前のドアに立っていたため、目線はスマホと運転手から見た線路の風景を交互に見ていた。
流石にここまで来たら届くでしょ、っていうか届かないと困る。と自分に言い聞かせながら、電車は塩谷駅へと進んでいった、、、と、その時である!
!!
待ってたぜェ!!!
この瞬間をよぉ!!!!!!!!
よし!後は到着して速攻走るぞ!!
ふと前を見ると塩谷駅のプラットフォームが見えた!
対向の電車はまだ来ていない!!
この駅は跨線橋を渡って反対側の電車に乗る駅だ。階段の場所を把握する。
電車が止まってドアが開いた。
ここが勝負!!!
脱兎のごとく飛び出す!!!今の俺を止めることは誰にもできぬ!!!!
そう思った瞬間
「ちょっとお客さーん!!!!きっぷー!切符!!!!」
運転手が追いかけてきた。
そういえばこの駅は改札口がない。そのため料金はバスのように電車内で支払うのだ。
あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”す”い”ま”せ”ん”、コ”レ”え”え”え”え!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
クリアファイルにあった北海道フリーパスを指差して事なきを得る。
この時発した声はいままで生きてきた中で一番素っ頓狂な声だったと思う。
支払いが無事済んで、急いで反対側のホームへと向かう。
冷静に考えたら2分しかないのだが、向こうまでのホームへの距離はそこまでない。と判断して、階段を登りきったと同時に走るのをやめて歩いた。
まあ、仮に電車が来てたらブレーキ音とかでわかるはずさ。その時に走れば良い。
橋を渡って、反対方向への下り階段をゆっくり歩く。
多少のハプニングはあったが、さすがにここまでで2分オーバーはしていない。
ようやく階段を降りると・・・
もうすでに電車が到着していた!
おいいいいいいいいいいつのまについてたんだよおおおおおおおおおおおおお!!!!
またしても猛ダッシュ!!!!
なんとか無事に電車へと乗り込んだ。しばらくして電車の扉が閉じる。間に合ったのだ。
無事に乗り換えは成功した。今度は小樽駅へと戻る。
更に幸運なことに電車の中にはトイレがあった。入っている人もいなかったので速攻で駆け込む。
色んな意味で間に合った・・・・
無事に路線コンプ表示されていた・・・よかった。
と同時になにやら称号も獲得したようだったので見てみると
どうやら今の小沢駅のレーダーで1000駅目だったようだ。
「おめぇはここで倒れる器じゃねえってことだな...行けよ旦那」
これ福岡の続きだったんかい。
しかし何か知らないが勝ってしまった・・・敗北を知りたい。
アクセスした駅:塩谷、蘭島、余市、仁木、然別、銀山、小沢
( 461駅/559駅 )
北海道の西側に位置する長万部〜小樽間も無事制覇して、いま来た道を戻る。
珍道中はまだまだ続く
6日目(前編)・終了 6日目(後半)へ続く